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長崎若宮稲荷神社の伝統的な祭り「竹ン芸」
長崎の秋空を狐が舞う

若宮稲荷神社
神社で遊ぶ狐

長崎若宮稲荷神社の伝統的な祭り「竹ン芸」

国選択無形民俗文化財(長崎市指定無形民俗文化財)

 若宮稲荷神社は、江戸時代に創建された古い良きお宮で“古いお宮を若宮と”と「長崎七不思議」の一つとも歌われ、親しみを込めて「若宮様」と呼ばれています。龍馬や幕末の志士が参拝した勤皇神社でもあります。

 男狐と女狐の面をつけた二人の若者が、高さ10m余りの二本の青竹の上で舞い踊る様子が見られます。まさに空中の曲芸、スリルに満ちています。

逆さのぞき

​逆さのぞき

宝 珠 印

宝 珠 印

逆立ち

逆 立 ち 

由来

 

 「竹ン芸」は、1820年(文政3年)に初めて八百屋町が諏訪神社の「長崎くんち」に奉納したのが始まりと言われています。

その後、明治29年から〈若宮稲荷神社〉で、毎年10月14日~15日の2日間に奉納されていて、「竹ン芸」は、国選択無形民俗文化財(長崎市指定無形民俗文化財)に指定されています。

 「竹ン芸」とは高い竹の上での白狐の踊りで、若宮社の御神徳を喜んで裏の竹藪で遊ぶのを写したものであるといわれ原形は中国伝来の羅漢踊とも言われています。

 

演技

 

 演技の種目は、道行・宝珠印・つり下り・両扇・大の字・男狐逆上がり・女狐渡り・かんたん夢の枕(女狐男狐)・(女狐)餅まき・(男狐)渡り・餅まき・(男狐)逆上がり・逆立ち・揺り・逆下り

  境内に約10メートルほどの竹竿を2本立て、独特のお囃子(笛と締太鼓、三味線)に合わせ、竹の上で白装束に白狐の面で扮装した二人の若者が狐が楽しげに遊ぶかのように青竹がゆらりゆらりと揺れ動くと、観衆から歓声が上がります、興奮とハラハラドキドキ感を覚えられます。また、神秘的な響きの囃子と、どこかのどかで単調な「あ、ヨイショ」の掛け声のもとで、息をのむような人間離れした空中曲芸が繰り広げられます。

 

場所:長崎県長崎市伊良林2-10-2 若宮稲荷神社
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